本当のプロフェッショナル

本当のプロフェッショナル

株式会社KOM&CO.DESIGN

代表 / デザインプロデューサー

小牟田 啓博 様

根性でねじ伏せるような仕事ぶり。

僕は塗料・塗装に関しては武蔵さんに育ててもらったと思っています。
最初の出会いは電子機器メーカーでプロダクトデザイナーをしていた20代の頃。
若かったこともあり、かなり生意気だったと思います。
そんな僕に塗料や塗装技術の基本を一から叩き込んでくれたのが武蔵さんでした。

その後KDDIに移籍して「au design project」を立ち上げることになるのですが、武蔵塗料なくしてあのプロジェクトの成功はあり得なかった。
機能優先だった携帯電話の世界にデザインというバリューで新しい扉を開こうと、僕らはもう死に物狂いだった。
メディアは華々しく伝えてくれたけど、裏側の現場は泥臭いものです。
こだわりがせめぎ合い、いつも時間ギリギリ。
そんな追い込まれた中で武蔵さんが発揮してくれるプロフェッショナリズムに、何度も僕らは助けられました。

その仕事ぶりを一言でいうなら、「根性でねじ伏せる」。
本当に頼もしい存在でした。

技術者の魂をみた出来事。

今も忘れられない思い出があります。
「au design project」のフラッグシップ機種をつくっていたときのこと。

3つのカラーバリエーションのうち2つは武蔵さんに決まりましたが、赤を使った機種だけは微妙な発色の差で他社塗料が採用されました。
ただ、その後のプロモーションでは赤の機種がメインで使われたので、武蔵さんとしては悔しい思いをされたのかもしれません。

それから数ヶ月経って、僕の手元に一通の封書が届きました。
開けてみると金属プレートに綺麗に塗られた赤が。

その発色の見事なこと。

もしこの色があったなら間違いなく採用でした。
差出人は武蔵塗料とありますが、一片のメモすら添えられていません。
僕は喉元に技術者の魂を突きつけられたような気持ちになりました。
この出来事を一生忘れることはないでしょう。
その後、講演会などでも度々話のネタにさせていただいています。

PROFILE

電子機器メーカーでプロダクトデザイナーとして勤務した後、2001年KDDI株式会社にて「au design project」を立ち上げ、デザインディレクターとして数々の携帯端末を世に送り出す。
2006年Kom&Co.Design を創業。